step6 手筋を覚えよう!
手筋を覚えよう!
『ルールは分かった!攻め方も覚えた!そしてちょっぴりドM耐性も付いた!さぁ、いよいよ対局だ!!!』
はい!頑張って下さい!あゆみも応援しています!
ただ、その前にもうひとつだけ紹介しておきたいことがあるんです。
それは…
ズバリ、手筋です!
Q.ん?せっかく対局しようと思ったのに、手筋ってなに?
A.駒の能力を最大限に引き出す魔法のテクニックです!
例えば「歩」という駒は前一つしか進めません。最初はとても頼りない駒だと感じると思います。
しかし!使い方次第では実に様々な役割を果たすことができます!相手の攻めを受け止める、玉を危険地帯に引きずり込む、そして時にはとどめに使う!など本当に様々です!
すべての駒に「その駒だからこそ活躍できる場面」というのが存在します!
それを効率よく学べるのが「手筋」なのです!
問題を解きながら手筋とはどういうものか見ていきましょう!
まずはこちらの図で考えていきましょう!
現状は王の近くにと金がいますね。そして持ち駒には金が2枚あります。
この3枚の駒で上手く王を捕まえたいです。
そこで金を打ちたいのですが、どこに打てば良いでしょう?候補は3つです。
①
ここはどうでしょう?と金と連携していてこの金は取られませんが・・・
反対側から逃げられてしまいました・・・
②
ではこちらはどうでしょう?確かに王は逃げられませんが、ここも不正解です。
なぜでしょうか?
はい。と金と連携していないので当然取られてしまいます。
③
ということで正解はここに金を打ちます。なぜ正解なのか見てきましょう!
まずは、次にもう1枚の金を①か②のどちらかに打てば王を捕まえることができます!(厳密には間の4か所どこに打っても捕らえらえるのでさらに強力なのです!)
このように2つの狙いを同時に受けても・・・
今後は下に打てば王を捕まえられます!
金はうしろ斜めには行けませんが、その場所は味方の駒がいて移動できないのです!
このように相手の逃げ道を塞ぐことを”縛る”と言います。
とても効果的なテクニックなので是非とも覚えておきましょう!
分かりやすく例えるなら、じわじわと追い詰めていく焦らしプレイのようなこ・・・
『・・・』
さぁ、この”縛る”例をもう一つ見てみましょう!
現状は強力な馬がいて、王を捕まえるまであと少しです!
しかし持ち駒は金は1枚しかありません。
上手に使って王を捕まえましょう!
こちらも候補は3つです。れっつ!しんきんぐ~!
①
こちらはどうでしょう。逃げることは出来ませんが・・・
桂に取られてしまいました・・・
②
ではこちらはどうでしょう?これなら取られませんが・・・
上に逃げられてしまいました・・・
本来であれば馬が睨みを効かせている位置ですが、打った金が邪魔をしてしまっているのです。
③
ということでこちらが正解です!
つぎに金ではなく馬が動いて王を捕まえようという狙いです。
これなら上にも逃げられませんね!
では相手も銀を使って守ってきました。これでは馬が動けませんが・・・
今度はこちらに動く手がありました!
上は味方の駒が邪魔をして動くことができません!
このように手筋は”次に厳しい手がありますよ”という下準備の手でもあるのです。
なので最初の頃は少し難しく感じるかもしれませんが、覚えれば勝率アップ間違いなしの超重要テクニックなので
少しずつ覚えていきましょう!
別記事で問題集を作る予定です!
では次は対局方法についてお伝えしていきます!