初心者さんがしやすい反則ランキング
初心者さんがしやすい反則ランキング
前回の記事でもご紹介したように将棋にはいくつか禁止事項があり、それをしてしまうと即反則負けになります。
その中でも特に初心者さんがやってしまいやすい反則をランキング形式で6つ紹介したいと思います。
第6位 打ち歩詰め
打ち歩詰めとは持ち駒の歩を使って玉を詰ますことです。
図で丸の位置に歩を打つを玉はどこにも動けません。本来はこれで勝ちになるところですが、”歩を打って詰ませた”ということで、その時点で逆に打ち歩詰めの反則負けということになってしまいます。
しかし下の図のように、歩で王手をすること(左右に逃げられる)や盤上にある歩で詰ますこと(突き歩詰め)は反則ではありません。
なぜこのようなルールが存在するのかというと、持ち駒は敵から奪った捕虜であり、歩は最も位の低い駒です。本来味方だった歩がいきなり王を仕留めてしまうことは重大な裏切り行為であり、マナー違反だと考えられていました。そしてそれが公的なルールとして定められるようになったとされています。
第5位 二手指し
二手指しとは、自分の番ではないのに指してしまうことで、一つ前の手を合わせて二手指すことを意味しています。
『そんなことするわけないじゃーん』と思うかもしれませんが、意外と起こることなのです。
最も起きやすいのは相手がもの凄く早指しの時です。自分が指した後、毎回すぐに指す人だとちょっと目を離した時などにもう指しただろうと思い込んで、確認せず指してしまうことがあります。
もう一つは最初の一手を後手が指してしまうことです。
自分が先手だと思い込んで初手を指して反則負け・・・これでは悔やんでも悔やみきれませんね。
ちなみに大会などではない場合は許してもらえることも多いですが、その場合でもすぐに謝って、相手の手を待ちましょう。
第4位 駒の動きを間違える
本来動けない場所に駒を動かすのも当然反則です。その中でも角は特に間違えやすいです。
図で飛車を取ったり、金を取って馬になったりすることは、角の本来の動きではありませんので、反則負けになってしまいます。
またこのように飛車を動かす際、裏返して龍にしてしまうことも本来の動きとは異なるので反則です。(本来飛車が成れるのは3段目、2段目、1段目に居る時です)
急いで指すとこのようなミスが起きがちですので、しっかりと確認しましょう。
第3位 一度指した後にやり直す
一度指した手はやり直すことができません。たまにコンピューターと対戦すると「待った」という機能(指した手をやり直す)が付いていますが、正確には反則行為なのです。駒を動かしてその駒から手を離したら、たとえ間違えていてもやり直すことはできません。また手を離さなくてもマナーとしてはとても悪いことなので、指す前に頭の中でしっかり考えてから指すようにしましょう。
第2位 王手放置
王手(次に王が取れる状態)なのに何の手段も施さない場合も反則です。
図は相手が角を打ってきたところです。このままでは飛車が取られてしまいますね。
もしここで飛車を逃げればどうなるでしょうか。
図をよく見てください。実は遠くで王も角のラインに入っています。
つまり王手の状態なのです。この状態で飛車を逃げれば当然相手は角で王を取ってきます。なので飛車は取られますが、王を守るために何かしなければいけないのです。
王手放置は遠くから王手できる駒(角、飛車、香)などで起きやすいです。
第1位 二歩
初心者さんがしがちな反則の中でも二歩は特に起きやすいです。といっても二歩はアマ高段者やプロでさえもやってしまう反則です。
二歩とは同じ列に歩を二枚打つことです。
このように歩がすでにある列に歩を打つと二歩になります。
「こんなの本当にプロがするの?」と思うかもしれませんが、
これが実際にプロが二歩で負けた時の図です。
自陣を激しく攻め込まれ、必死で受け止めようと歩を打ちました。しかしよく見てください。歩を打った筋にはすでに歩があります。
この時点で打った方は負けとなりました。(YouTubeなどで実際に観れますので気になる方は「将棋 二歩」で検索してみて下さい)
またこのようにと金の場合は二歩ではありませんのでご注意ください。
なぜ二歩が禁止されているのかということについては”千日手”という指し直しになることが多くなってしまうという風に言われていますが、詳しくはあゆみもわかりません!(どなたか教えてください笑)
以上が初心者さんがしやすい反則行為です。最初のうちは戸惑うこともあると思いますが、気づかず反則をしてしまった場合は素直に謝り、次回から気を付けていきましょう!
ちなみにあゆみは当然?全部経験済みなのです!笑