あゆみの将棋応援Blog

新しく将棋を始める方、これから始めてみたい方と一緒に勉強していくブログです!

終盤の考え方

終盤は勝ち負けに直結する最も重要な場面です。
″攻めるべきか、守るべきか″を正しく判断する必要があります。

次の局面を見てください。
f:id:ayumi0601:20200430151422j:plain
ここから相手玉を詰ますには、▲1三とと金取り、▲1二金と打つ必要があります。つまりあと2手必要ということです。
一方、自分の玉は9八金と打たれると詰みです。つまり相手はあと1手必要ということです。

この場合、先手は攻めると相手に詰まされて負けてしまうため、必ず守る必要があります。例えば▲9八金と打って守りを強化したり、▲8九玉と王様を逃がしたりなどです。

では次の局面です。
f:id:ayumi0601:20200430151643j:plain
こちらは変わらず、詰ますのにあと2手必要ですが、相手側はどうでしょう?△9八銀は▲同銀でダメなので、△8七ととしてから△9八銀の2手必要となります。どちらも同じ2手です。しかし手番はこちらなので▲1三とと攻めることができます。

これをまとめると
攻めるか守るかの判断基準は
1,玉を詰ますまでにお互いが何手必要か考える
2,自分の数が相手より小さければ攻める。大きければ守る。
3,同じ場合は手番なら攻める。相手の手番なら守る。
ということになります。
この一連の流れを速度計算などと呼び、これが正確であればあるほど、終盤力が高いと言えます。

では最後に練習問題として1問考えてみましょう。
f:id:ayumi0601:20200430151830j:plain
局面は後手が△4八ととした場面です。
次に先手は攻めるか守るかどちらが良いでしょう?







正解は▲4八銀と守る必要があります。
先手は▲3二とすれば▲2二角成や▲2二と等で詰むのであと2手必要となります。
一方後手は、ここから△3九角と打つと以下、同金は同龍から、1八玉は2八飛、1七玉、2五桂、2六玉、3五金までの詰みです。
つまり詰ますまでの手数はこちらが2手、相手が1手となるため守る必要があります。