あゆみの将棋応援Blog

新しく将棋を始める方、これから始めてみたい方と一緒に勉強していくブログです!

"将棋"に人生を捧げた子供たち

今回紹介するのは、プロ棋士の養成機関「奨励会」に青春の全てかけて戦う子供たちのノンフィクションです。

 

将棋の子 (講談社文庫)

将棋の子 (講談社文庫)

 

 『聖の青春』で作家デビューを果たした大崎善生氏の2作目で、この本は第23回講談社ノンフィクション賞を受賞しました。

 

将棋のプロになるには『奨励会』というプロ養成機関を突破することが必須条件です。

しかし、この『奨励会』は想像を絶する程の過酷さと残酷さを秘めていました。

晴れてプロとなった輝かしい少年の影で、年齢制限、降級、自主退会、様々な形でこの世界を去り、そして新たな光を求めて懸命に生きる子供たちの姿を、綿密な取材を基に描かれています。

小学生や中学生が"人生"を懸けて闘う姿は頼もしさと同時に、あまりに残酷な描写を生み出すことになります。

感動や面白いなどと、一言では決して語れない濃密な世界に浸れる作品です。

本当にオススメです!

 

将棋の子 (講談社文庫)

将棋の子 (講談社文庫)